8/1/04 FUJI ROCK FESTIVAL'04 DAY3 @ 苗場スキー場
 いよいよ、最終日。昨日一昨日のぐずついた天気模様から一転、ようやく快晴。今日は暑くなりそうだ。前半はあまり観たいものがなく、グリーンステージに場所を陣取り、3日目にしてようやくオフィシャルグッズの物色をしたりしていた。

[ザ・サウンドトラック・オブ・アワ・ライブス]
 グリーンステージのオープニングアクトは、ザ・サウンドトラック・オブ・アワ・ライブスというスウェーデン出身のR&R系バンド。キーボードもいるので、ヘラコプターズに近いと言えば近いし、近くないと言えば近くないし。ヴォーカルの方が宗教法人の教祖のような出で立ちで、非常に貫禄がありました。速い曲も多いので、それなりに盛り上がってました。

[ジェイミー・カラム]
 続いて、ジェイミー・カラムという英国出身のソングライター。バンドはベース、ドラムを従え、ジェイミーは自らヴォーカル兼ピアノを担当。ここで、大半の方はベン・フォールズを思い出すだろうが、彼の即興的なプレイからも完全にジャズの影響を受けたのが分かる。パフォーマンスを観るとロックも好きなんだろうなって感じで、顔が赤くなりながらも熱演していたが、盛り上がったのは残念ながらオリジナル曲ではなく、カヴァー曲。ジミ・ヘンドリックスの「ザ・ウィンド・オブ・クライ・マリー」やレディオヘッドの「ハイ・アンド・ドライ」というのも寂しいものであった。食事をしながら座って、ボケーっと観ていたのであるが・・・フェスならではという光景でもある。

[コズミック・ラフ・ライダーズ]
 午後より、遂に待ちに待ったコズミック・ラフ・ライダーズ。あのバーズにも通じるハーモニー&メロディまみれを期待し、ジェイミー・カラムが終わると同時に速攻で前方へ陣取ったが。なんだあ、この人の入りは!?しんのすけさんではないが、心配していたことが現実に起きてしまいました。スタートの時間に近づいても、信じられないくらいガラガラ。彼らの認知度ってこんなものなのだって、いうのもショックでありました。確かにグリーンステージはでかすぎるようなあというのもあったりしたのですが。既に、リバーティーンズに備えて陣取っている人もいます。ハハハと笑うしかありません。
 お陰で、良いポジションで観ることが出来たので、ラッキーだったのですが、拍子抜けをしてしまったというのも否めませんでした。ヴォーカル兼メインソングライターであったダニエル・ワイリーが脱退し窮地に立たされたコズミックスでしたが、スティーブン・フレミングをヴォーカルに立て、『トゥ・クローズ・トゥ・シー・ハー』という名盤とともにシーンに戻ってきました。個人的にはスティーブンの声の方が好きです。基本的にはその新譜を中心に、過去の名曲をやるって感じでした。コーラスも完璧に決まり、非常に心地良くなってしまいライブ観戦中だというのに居眠りしてしまいました。(こんなこと、もちろん人生初です。)


[ジェット]
リバーティーンズは完全に昼寝時間となり、爆睡状態。あとになって、驚いたのだが日焼けが凄い。顔中、真っ赤だ。結構期待していた、ジェットだが今彼らは早いもので三度目の来日。1度目は昨年のフジロック、2度目は今年初頭の来日、そして今回と。ワールドツアーでずーっと廻っていたためか、すっかり大物の風格を身につけていました。去年のディスクレビューにも書きましたが、大ヒットアルバムとなった『ゲット・ボーン』。まさかこれほどまでブレイクするなんて、誰が予想したでしょうか。「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール?」「コールド・ハード・ビッチ」など、お馴染みの曲は盛り上がる盛り上がる。予想以上に荒削りで、ガレージロックそのものでした。新曲にバラードをやってたけど、言われないと気付かないかも。この勢いを持続しつつ、高水準のアルバムを作り続けれるかどうか。これからの課題でしょう。(あんまり引き出しが多く思えなかったのです・・・)

[アッシュ]
 最後は、レッドマーキーでのアッシュを観戦。アッシュはかなり期待していました。本格的に聴くようになったのはここ数年ですし、メタルを意識したアルバム『メルトダウン』がリリースされたこともあって、元メタル小僧としては非常に楽しみでした。グリーンステージのモリッシーがキャンセルしたこともあって、実質上ホワイト・ストライプスが大トリになってしまいました。気合い入れて、キーンが終わってから前方で陣取ってたのですが1曲目の「メルトダウン」(ティムはギターに火をつけて天井に掲げました。これは格好良かった。)が始まると観客の激しいジャンプの嵐で押されてしまって、あっという間に後ろへ追いやられました。「ガール・フロム・マーズ」「デートネーター」「ア・ライフ・レス・オーディナリー」「イーヴィル・アイ」とニューアルバムからの楽曲にはさんで、過去の名曲も惜しげもなく披露された。正直、『メルトダウン』の曲はヘヴィさを強調したこともあって、サビのツカミが弱いんですよね。「オーフェアス」「クローンズ」は良かったのですが、かえって『フリー・オール・エンジェルス』からの楽曲の素晴らしさが目立ってしまったようです。「カン・フー」で終わるかと思いきや、最後は「バーン・ベイビー・バーン」で閉めてくれました。来年、来日があるようですが。

 いやあ、3日間は長かったけど、楽しかった。最後のオチはスミスのコピーバンドがモリッシーの代役なんて(爆)

<来年に続く?>